奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで
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囲われた絵
2014年6月17日
またトイレに腰かけての観察で申し訳ありません。目の前にある32φのパイプを両手で握っていると、両手の間のパイプが両側よりも「明らかに太い」のを発見。握りの間隔を狭めるほど真ん中が太くなる。間隔を広げてゆくと、両側の太さとの差が減ってくる。
学生のときに習ったゲシュタルト理論というのがこれなんだ、と悟った。
三角に出張った玄関前の庇に付けた樋の水勾配がちゃんとあるのに、水平な鼻隠しと並行している、ということがあった。冷静に測ってみると鼻隠しが水平ではなかった。
天井に描かれた竜が八方をにらんでいるのは事実で、西洋の教会の天井の絵は限りなく宇宙に広がっている。囲われた絵は大きく見える。窓から見る景色も自然のおおらかさを更に豊かに演出する。軒先の高さが内法の上端よりも8寸上がいいんだよ、と吉村先生が言った。室内から見る窓の重要さをあらためて感じる。