奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで

 

デザイン棟の現場

2013年8月20日

そこで使われていた鉄筋は9φだったか異形の10φだったか。そうだ、それをちゃんと見て来なかった、と思った。愛知芸大のデザイン棟のPS版で出来ている屋根の下のつなぎ材の端の三角の部分が欠けて落ちたのを見に行ったときである。落ちた破片は見た。コンクリートの強度は芳しくない。20年前から欠けて落ちたことがあるという。両側のPS版から2本ずつあらかじめ出ている鉄筋を襷がけにして溶接し、鋼製型枠で後うちしている厚さ75幅720高さ180の小梁状部分が1.350間隔にある。720のうちの480の部分には6φのシングル配筋が@90で入っているので欠け落ちたりはしていない。欠け落ちる要因は先端の三角部分のコンクリート強度にある。バイブレーターは20φだったか、などと考える。現場は設計と施工の状況を物理的に物語ることが出来る、生きた証人である。証人の言葉に耳を傾けたい。