奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで

 

メンテナンスは研究(=営業)の最前線

2013年6月26日

建て主さんから「暖房が暖かくない」と言われる。「すぐに見に行きます。」と言って出かける。原因は一つとは限らない。熱交換コイルが目詰まりしていて風量が十分でないために隅々まで風が届いて居ない。ダンパーモーターのギア欠けで動きが悪くなっている。循環ポンプの故障。制御盤の基盤の故障。ルームサーモがおかしい。など、幾つかの問題が複合していることもある。行って見るといろんなことが解る。「問題があったらすぐに見に行く」のが工務店と設計者の第一の行動。6月6日に松村学長に会見していただいた時には、そんなに重要な問題としてのお話ではなかった「デザイン棟の天井一部落下問題」は、その後新聞に掲載されたのを読んだ。「すぐに見に行きたい」と思った。問題イコール発見イコール補修の知恵、と繋がる。わくわくする、といっては顰蹙を買うであろうが、実際はすごいチャンスだ。良く見ることからすべては始まる。