奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで
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ほらあな
2013年6月11日
6月6日に愛知芸大を訪れる機会に恵まれた。大きくて美しい一の池の上、運動場の囲いを出て、鵜が一羽スイスイと泳いでいる二の池の脇を通り、草をかき分け倒木を跨いでゆくと、ポッカリと洞穴が現れた。三の池の右側である。長靴を履いてこなかったので水が一杯の洞穴をくぐって四の池まで行くのは諦めた。洞穴の右側の大きな岩壁は、古代の絵が描かれていても不思議ではない佇まい。昔の人がどうやってこの穴を掘ったのかしらとつくづく眺めた。地球の歴史も感じることが出来る「大地」を抱えた愛知芸大の天然自然の素晴らしさは見事である。1964年、新幹線が開通した年、吉村先生をはじめとする、東京芸大の教授会の面々が、この土地を目の前にして、羨ましさに大きな溜息をついているところが目に見えるような気がした。
新しい学長の松村先生は、はじめての愛知芸大卒業生の学長であり、1968年入学の3回生である。きっとこのキャンパスを大事にしてくださると確信した。