奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで

 

合併浄化槽

2013年7月10日

嫌気性・好気性そして両方とも大丈夫なバクテリアがあり、それらのバクちゃん達の生活環境が保障されていること。滞留時間は大きなファクターで、汚水排水は住宅の場合一人一日約200リッター。それに対して2倍以上の容積が必要。10人槽ならば4㎥以上。処理時間イコールバクちゃん達の食事時間が2日以上必要。窒素を減らすには接触曝気槽(好気性バクテリア食堂)の中で逆送管を設けて戻して処理。燐は薬品で凝集させて除去。活性汚泥すなわちバクちゃん達は沈みやすいので集めて肥料に使える。結果、BODは5ppm以下、窒素は1~5、燐は0.1~0.2というのが基準である。愛知芸大の汚水処理はどうなっているだろう。新音楽棟では汚水はポンプアップして最終処理槽まで管渠で運ぶ計画である。最終処理槽は長鶴池の東側にあるが、本当は各建物近くで処理して、きれいな水にしてから排水すべきである。ポンプアップの問題点はポンプの故障の対策にある。常時交替運転とポンプ故障時の自動交替方法。ついでに雨水排水も考えよう。新音楽学部棟の「雨水調整池」というのは何だろう。何トン溜まる?大雨で溢れたらどこに行く?自然な水の流れを人為で制御するのは大変難しいのである。

完成引き渡しが近づいた新音楽学部棟 2013.06