2009 35年の定期借地権で(株)セキスイに敷地を賃貸し、新学生寮建設を依頼
2009 35年の定期借地権で(株)セキスイに敷地を賃貸し、新学生寮建設を依頼
経緯
2005 愛知県は、改修基本調査を地元設計事務所へ依頼
2006 愛知県は、改修基本計画を地元設計事務所へ依頼
各棟について建築、設備についての調査、保全計画が報告されている。 全改修、修繕・改修・改築、全改築の3ケースが比較提示され、全改修で約90億円、改修+増築で140億円、全改築で160億円かかるとされている。
2006.3 愛知県は、 法人化にむけて「愛知県大学改革基本計画」を発表
この基本計画には「貴重な芸術的資産の価値を損なわないことに配慮」と記されている。
2006.12 県から地元設計事務所へ改修でなく改築で検討するよう指示
調査した設計事務所からは、” 調査時から改修ありきで検討を重ねた経緯があり、今更ながらその内容を改築へもっていくのに一般的な事項(耐震や耐用年数)を問題にすることは、今までに検討した内容を否定していかねばならず非常に説得しにくい。又、耐震や耐用年数の考え方を問題にすると他の県有施設に対しても同様なことが当てはまり県としてどのような方向性で今後考えていくかということになるのではないでしょうか。(財政との検討においても、すぐに指摘を受けると思われます。)・・・・・・実際上の利用者である大学側から改築でなければならない理由や改修では対応できない理由をハードとソフトの両面から取り入れた方が説得力があるのではないかと考えます。” と回答が送られた。
2007.4 公立大学法人となる
2007.10 整備基本計画策定支援業務「施設整備基本構想2007」教員展で発表される *図1
大学側に建築設計の専門家はおらず、日建設計の支援でつくられたプラン。 県にも提出された。
2008.3 芸術大学整備基本計画策定支援報告書を法人から県に提出(マスタープラン=のち2010.9 第5回検討会で2007年度全体構想案と改名)*図2
日建設計と大学施設整備委員によるプランの発展型。10年を目処に3期に分けて順次整備を行う計画で工事費は、計280億円としている。
2008.3 県民生活部「緊急整備対応指針」発表
1)昭和40・50年代の建物については、原則、改築・改修。昭和60年代以降に建築された建物及び耐震改修等の大規模な改修を実施した施設については、原則、修繕対応とする。全体の施設面積は、東京芸大と同様の整備基準を目処とする。 2)第1次整備期間は、平成20年度から24年度までの5年とする。
2008.3 県公共建築課より学生寮の耐震診断結果出る
居住スペースは、ランクA。渡り廊下は、ランクB。(ランクAは、耐震上問題なし。ランクBは、補強で対応可能) 旧女子寮は、四人部屋が時代に合わない、天井が低い、と言う理由で大学が県に不要だと伝える。学校側は、コンサートホールと新音楽棟建設のための種地(改築の過程でいろいろな用途に使える空地)にすると説明。
2008 県、改修基本計画立地調査を地元設計事務所へ発注
2008.3 緊急に整備を行う事が決定した音楽棟基本設計発注準備の為の調査も含まれる
2008 (株)セキスイに新学生寮敷地造成発注
法人はセキスイに一億円で新学生寮の敷地造成を発注,35年の定期借地権方式で新学生寮の新築発注。(名古屋の経済会からの圧力?)
2008 教員官舎閉鎖
県は、福利厚生施設はもてないと言う理由で教員官舎を閉鎖。2008秋閉村式が行われた。
2009.2 改修基本計画立地調査報告書(地元設計事務所)
2009.3 芸術大学における文化的建築物保存・活用方法、給排水・エネルギー供給手法検討支援報告書(日建設計、法人から県へ提出)
2009.8 音楽学部レッスン棟基本設計担当をプロポーザル方式で(株)日建設計に決定*図3
2009.8 音楽学部レッスン棟基本設計を(株)日建設計と随意契約する
2010.2 吉村順三記念ギャラリー代表より愛知県知事へ署名提出(2209筆 手紙103通)
2010.3 新音楽学部棟の実施設計料が予算を通過 *図4
予算に外人校舎と女子寮の取り壊し費用が含まれていたが説明はされなかった
2010.6 学内全教員への大学整備に関する説明会開かれる
美術学部教員より旧女子寮の転用についての提案があったが検討されなかった。
2010.7 施設整備ビジョン検討会開始
2010.9 (株)日建設計と新音楽学部棟実施設計を随意契約する
2010年度愛知県予算に実施設計費1億1千万円が盛り込まれた。
2010.10 吉村順三記念ギャラリー代表より愛知県知事へ署名提出(2371筆 手紙15通)
2011.1 吉村順三記念ギャラリー代表より愛知県知事へ署名提出(1566筆 手紙6通 意見書16通)
2012.3 2011年9月から4回の議論を経て、「愛知県立芸術大学キャンパスマスタープラン2011」をまとめる。
2011.5 女子寮、外人公舎解体
2011.6 在学生主催によるシンポジウム「愛知芸大キャンパスがもつもの」開催 *詳細
2011.11 日本の建築とその周辺環境をまもる会より近藤文化庁長官 細野環境大臣に署名提出 (ネット署名 日本語569筆 外国語139筆)
2011.秋 新音楽学部棟 工事開始
2013.4 松村公嗣学長就任
初めての愛知芸大出身の学長、片岡珠子先生に師事した日本画家。
2013.5 美術学部デザイン棟の天井の一部が落下。教室の使用が禁止される。
2013.6 講義棟の耐震改修基本調査を青島設計に委託。
愛知県建設部は、講義棟などを耐震改修するため、基本調査を青島設計に委託。委託期間は2014年1月末まで。
2013.6 奥村まこと、吉村隆子が松村新学長を表敬訪問。
2013.9 新音楽学部棟完成 後期授業より供用開始
2014.7 新音楽学部棟建設工事の際堀越川への影響を考慮して設置された仮設排水管を撤去 *詳細