奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで

 

空気を描く

2013年11月26日

日曜美術館(NHK)でターナーを見た。小学校の時の美術の先生であった内田巌先生は、ターナーが大好 きで、うっとりとした面持ちで子供たちにターナーの素晴らしさを話してくださった。NHKの 解説者は「ターナーは認識があって表現したのではなく、表現によって認識を表した」と言っていた。ターナーは光と空気を、あるいは水蒸気 をあらわした。産業革命の時代に生き、1851年に76才で亡くなった。絵を見る人の心の奥底に宇宙の神秘を見せてくれた。長久手の自然が水 蒸気に包まれてひそかに佇んでいる景色は、きっとターナーが生きていれば描いてくれたであろう、と思った。