奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで
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住む
2012年7月16日
深い自然の中に学校と家があり、先生が住んでいるのは、教育の原点ではないか。東京女子大も、自由学園も、愛知芸大も、東京芸大も、そのことが教育に寄与していた。教育=共育である。住むこと食べることは、創るという、人間行動の出発点である。最初の企画者、桑原幹根さんもそう考えておられたに違いない。2012年6月29日、吉村順三記念ギャラリーがお願いして許可をいただいた「職員住宅の見学会」は、長谷先生・水津先生のご案内ですべてのタイプをみせていただくことが出来た。秋山さんが撮った数々の写真をみると、参加できなかった私も一緒に歩いているような気持ちになった。
あの時一緒に歩いていた人達には多分共通の思いが生まれていたに違いない。どうして、住宅が学校の中にあってはいけないのか。まさか、教育の原点を否定する意味ではないだろう。ここに住宅がある、人が住む、ということの大切な意味を、現在の所有者の県当局に理解してもらうことを望むのは無理なことだろうか。