愛知芸大の卒業生に対する大学側からの回答を読んで、感じ、申し上げたき意見
愛知芸大の卒業生に対する大学側からの回答を読んで、感じ、申し上げたき意見
2011/12/26
注目!
愛知県公立大学法人 理事長 笹津 恭士 様
愛知芸大の卒業生に対する大学側からの回答を読んで、感じ、申し上げたき意見
20111224 奥村昭雄
2010年に行われたビジョン検討会から、何故奥村昭雄が身を引いた(辞任ではない)かということを、ここでもう一度申し上げたい。それは、ビジョン検討会が、委員に任命された者の意見は「聞く」が、その意見を「検討」はせず、問題の決定は「大学側」が行うという儀式的な機構であり、説明はするが承認は必要としないことがわかったからでした。奥村昭雄とその代理人3名は、いずれも「あの場所に新音楽学部棟を建てる」ことに疑問を持ち、質問をし続けました。
反対・賛成以前の問題が多く存在していて解決していないのに、新築を強行することには反対しました。この問題についての、在校生および45年の歴史ある愛知芸大で学んだ多くの卒業生、多くの教員の意見及び資金を出している県民の意見が、反映されていません。
建築設計に携わる者として考えると、全体計画が不明である状態で、あの場所に大きな新音楽学部棟を先ず建設することは、これからだんだん考えようとしておられる全体計画を左右する重大な要素でありますから、単独で決定することは無謀と思います。
また、改修は不可能で使用できないといわれる建物の、改修は可能であることの検証が不十分で無視されています。現音楽学部棟を改修して南に増築する案も出しましたが「あんな遠いところまで歩いて行くのは大変だ」と言われたのには吃驚しました。どんどん新しい建物を建てたいと考えておられるように思えます。
今からでも遅くはありません。県が、県の方針として行った2005・2006年の改修案を、真面目に再検討することからやりなおして頂きたい。いまある建物を「機能を失った遺跡」と呼んでおられますが、勿体ないとは思いませんか。今あるキャンパスを活かして使う事、それが時代の先端をゆく新しい考え方であることを、大村知事も大学法人も愛知芸大自身も、認識していただきたい。よく考えられていない計画には反対であります。
同文の意見書を下記の方々にも提出いたしました。おゆるしください。
愛知県知事 大村 ひであき 様
愛知県立芸術大学 学長 磯見 輝夫 様
愛知県県民生活部学事振興課 課長 青木 幹晴 様