シンポジウム「愛知芸大キャンパスがもつもの」アンケート結果

2011/06/28

「愛知芸大キャンパスが持つもの」アンケート結果


1.エクスカーションはいかがでしたか

参加していない 17  よかった 35  普通 3

その他 5(専門的な知識がないと分からないことを知ることができ大変有意義だった。)

(見学のペース配分が難しい。)


2.シンポジウムはいかがでしたか

参加していない 17  よかった 33  普通 1  回答無し 3

その他 2(パネラー、参加者の疑問に答えられる立場の人間が「急な話」という理由で参加しないのはおかしい。) (いろんな人がいろんな情報を知る良い機会になったと思う。)


3.愛知芸大の自然環境についてどう思いますか(複数回答可)

貴重なところで保存すべき 46

農業用水として使われ、香流川の源流として大切に守るべき 36

竹林進入区域や外来種が繁茂した区域は、駆除などの手立てを考えるべき 17

その他 6(里山は放置すれば荒れる一方。適度な人為的管理が必要と思われる。)

(写真で見ると、開学当時よりはるかに美しい。)

(國村先生のお話で、芸大の自然環境が極めて貴重であり、キャンパス整備を今後進めるに当たり、十分考慮すべきものであることが理解できました。)

(人の手によっていじられていないところはそのままそっと大切に守って欲しい。)


4.今日、あなたが見たもので一番印象に残ったのは、次のうちどれですか

カワトンボ 6  カワモズク 29  水の冷たさ  6 風景 20  新緑 9

スズカカンアオイ 11  トウカイコモウセンゴケ 6  回答無し 1

その他 6(オニヤンマとハッチョウトンボのヤゴ)

(170mの小山でもこれほどの自然の眺めがあるということ。)


5.愛知芸大キャンパスにこのような豊かな自然があることを知っていましたか

知っていた 27  知らなかった 23

その他 2(しかし、あの場所に貴重な動植物が住んでいることは知らなかった。)

(まさかここまですごいとは思っていなかった。)


6.愛知芸大キャンパスが著名な建築家の作品で歴史的に大事な建物であることを知っていましたか

知っていた 40  知らなかった 9

その他 1(新聞報道されるまで知らなかった)


7.芸術教育と自然との関係についてどのようにお考えですか

・芸術も自然も五感を豊かに、心を豊かにします。今の芸大は最高な立地関係だと思います。

・こうした環境で学べる学生たちは感謝すべきだし、現役の頃はあまり感じないかもしれないが、偉大な建築、自然の中で一時期を過ごせる幸せを感じてほしい。

・県芸の人の作品は、この自然を含んだキャンパスから生まれていると思います。

・自然の生物の形こそ綺麗で美しいし、鳥や虫の声も素敵な音楽だから、そこから人間が造形したり音楽を奏でたと思うので、残さないとひいては今の芸術も源流を忘れた貧弱なものになってしまうと思う。

・今まで考えたことがなかった。

・密接に関係しており、切っても切れないものだと思います。

・自然から学ぶ事は多いのでは。

・芸術家の心には自然に対する鋭敏な感受性は必須。自然環境に恵まれたなかで芸術教育を与えられる事、受けることができる事はまことに幸いな事だと思う。そのことをもっと自覚して欲しい。

・芸術活動は自然との関係が一番大切な存在でしょう。

・豊かな自然を学びながら、人類は今日の繁栄を築いたはず。自然との共存が人類究極の理想の姿。

・切り離せない菅家にあると思います。単純に自然だけでなく、自然のある場所、環境から与えられる制作を含めた生活への影響は大きいと思います。

・県芸に関して言えば、環境と一体の中で学ぶ見事なフィールドを持っている。美術、音楽のジャンルに限らず、他では見られない、素晴らしいフィールド・アートの学習・体験の場である。人工的、機械的な環境だけではない、優れた場であると思う。

・必要

・自然界にあるものは、人間の五感全てに関係すると思います。自然の素材、自然界にあるものは密接な関係にあると思います。

・ペイザジストがアーティストにとって代わっていくと思う。

・自然を感じられるということは、芸術を理解することと創造することと大きく関係すると思います。美術はもちろん音楽でも。それは芸術家が自然を対象に作品を作ったりそれを模倣したりしていることからもわかると思います。

・芸術教育だけでなく、人が生きるということは自然との関係が無ければ成り立たない。

・芸術家には自分の感性をいつも研ぎ澄ませている必要があるのでは、と思います。その為にも、風や香り、まして自然を肌で感じられる環境が必要だと思っています。

・芸術教育と自然とはとても関係する所が大でありこれだけの天賦の環境はいくらお金を積んでも手に入らないことを知るべきです。

・芸術の方向性により様々な見方があるので一概に言えない。

・芸術教育として自然に関係しているという小さな見方ではなく長久手町にすばらしい自然があるということは大切だと思う。

・貴重な自然環境がそばにあるということは、それだけ貴重な勉強ができるということ。

・切っても切れない関係だと思う。

・とても大切だと思う。

・美術学部—自然と関係がある部分がある。 音楽学部—自然より教育環境が(遮音、音響)が重要。

・多様な自然に触れられることは、芸術教育にとって決定的な要素です。

・都会で受ける刺激は出かければ受けれる。制作の場は郊外がいいと思う。便利の良い中からは良いものは生まれない。

・自然を破壊した上での教育はありえない。

・公立大学の中でも最も権威ある大学であるから建築を通してもっと環境についても教育の場として深く考えて欲しいと思う。

・大谷先生の星影の話に全てが象徴されているすばらしい大学と学んだ。これからどうしてゆくか。決めるのは誰なのか。

・教育は環境から育まれることも多くあると思います。現在の環境は残して、教育に活かせると思います。

・人が幸せに豊かに生きるには、豊かな自然と芸術が不可欠だと思っています。また、大学としても芸術教育と自然の関係を誇りとしてほしいです。


8.これからの愛知芸大に期待すること、愛知芸大の将来はどうあるべきだと思いますか

・大学が明確な将来に向けて芸術教育のビジョンを持つこと。

・自然との共生/吉村建築との共生。

・素敵な人材をそして芸術家を育ててください。

・これほどに自然環境に恵まれた芸術大学は世界中でも稀。その特別な環境は絶対に守り、この学校の教育の理念の特徴として大切にして欲しい。

・個人的には現在の形のままでいて欲しいです。現在の県芸の良くも悪くも社会から一歩引いたようなところはとても貴重な所だと思いますし、大学という研究機関には地域に開かれると同時にそのような面があって欲しいです。そうあるためにも現在の予算の使い道や施設についての使い方をもう少し透明にしていただきたいです。

・アーティストと社会がさらにつながってゆくといい。

・愛知芸大は、日本で最高のキャンパス環境です。国公立5芸大でも最高の環境です。愛知芸大の自然、歴史、空間のおおらかさを継承するべきと思います。

・中部東海地方のアートの拠点とすることとともに自然豊かなキャンパスを利用し、新しいアートや自然との関わりを世界へ発信することを期待したいと思います。

・現状の自然環境を大事にすることが愛知芸大の将来に繋がると思う。

・リメイクする作業技術については、日本は世界の中でも素晴らしい技術を持っていると何かで読んだことがあります。そうであれば今までの建物を壊すことなくリメイクしつつ設計家の意思を受け継いでいくべきだと思います。

・今の学生を指導する人たちがまず自己をどれだけ知り得ているかが問題です。話はそれからです。

・建築が素晴らしいのであれば、建築科などを作り、学校の特徴の一つにしていくべきではないか。

・キャンパスの自然を考えると世界的にも同様の芸術大学はない。この特徴を活かしてここでしか学べない生態系のことなど、積極的に教科に取り入れてほしい。

・純粋に芸術を愛する人達の集まりであり続けて欲しい。

・芸術に携わる人たちには自然に触れる機会は必要、もっと感性を磨くべき。

・中部の芸術の拠点

・学生、教員ともに、長久手町の地元の方々、愛知県民、全国、あるいは世界の大勢の方々に芸大のキャンパスのことを良く知っていただき、それらの方々の意見に耳を傾けて整備計画が進むことを期待しています。

・スクラップ&ビルドは否定しない。しかし学校(芸大という場で)で、「今」(環境、メンテナンス等)するべきではないと思う。物を作る学校だからこそ慎重にかつ、建物のコンセプト、プロセスを見直し、問うべきと思う。

・今のまま修復すべきところは手を入れ、残すほうが言いと思います。自然も建物も今までの歴史があるからこそ現状があるので、そのまま継続していって欲しいです。何もかも便利に近代化するのではなく、木役を木役と感じず、つちかってきた歴史、想いをすばらしいと感じる芸術家、人を育てて欲しいです。

・セントレアに着いて、世界からの客が真っ先に行ってみたいところ。サテライトキャンパスをもっと都心に、空ビルを使って再生して輝かせる。

・このようなシンポジウムを継続して開催し、オープンにして欲しい。

・若き学生たちが大器を実らせるための学舎ですから、立派な建造物も必要かも知れませんが、現在の建物がそれほど老朽しているとは見れません。このような流れになったのでゼネコンなどの策略にのったのではないか?

・工事期間を夏に実施するのか?

・県芸大と長久手町民は仲良くしてきたと思う。県は町民にも芸大の問題をオープンにして欲しい。

・保存改修、それも4~50年も未来を考えて。

・ディスカッション(公開)の場が必要。

・私が学生のころは、社会学の授業で森に入り、貴重な動植物を見て回りました。どうも今、学生はそのような経験ができないようなので、大学に自然科学の先生が教えに来てくれるといいと思います。できれば一般教養で、学生全員が知ることができるといいと思います。


9.シンポジウムで発言できなかったこと、ご質問などをご記入ください

・今後もシンポジウム等、継続していただければと思います。ありがとうございました。

・たくさんあって記載できない。

・国際アイディアコンペを実施したらどうでしょう。

・新音楽棟ができることは、正面のアプローチを変えることと、将来のコンサートホール

につなげることに続いています。これは気をつける必要があります。旧音楽棟は改修すれ

ば広さはともかく防音はクリアーできるはずです。新しい建物も今と同様高湿になる恐れ

があると思います。使い手が進んでメンテナンスに参加できるようなシステムも考えてこ

そ、新しく創る場である必要があります。エコロジーを考えることはミニマムです。

・何とか学生を指導する人達が、まず表に出てきて頂きたい。第2回目のシンポジウムを

開催してください。

・長久手の大切な自然環境に悪影響を与え、貴重な歴史的建築物を破壊するような建て替

え計画には、愛知県民として強く反対します。学生主催の意義深いシンポジウムになぜ大

学側からの代表者が表に出て意見を述べないのか理由がわからない。大学側が建て替え計

画を本当に正しいと思っているならば、こういう場できちんと説明すべきだと思う。

・学生、教員の参加者が少ないのは、学内の立場を考えると出られない、ということでし

ょうか?

・大学、研究・教育機関—学生・教員の環境整備、学生の確保。

自然の保護、現建物敷地外に新規の建物を造らない。

建物の価値、現建物は壊さずに保存する。

これら3つを解決する方法は?

・音楽と美術がタッグを組めば、世界をもっとよく変えることができるのに。ブランドづくりも可能。

・皆さんがそれぞれの立場の中で、オープンに話ができてよい会でした。


10.あなたのお立場は

公務員 4  大学 5  建築設計 9  会社員 4  自営業 8  NPO 2  学生 7

その他 14(卒業生、まちづくり)回答無し 2