愛知県立芸術大学の改築工事についての陳情書

2011/03/01

愛知県立芸術大学の改築工事についての陳情書


平成23年2月17日に大学内に「建築計画の概要」が掲示された、「愛知県立芸術大学音楽学部校舎建築工事」には多大な問題があります。その建築工事ならびに、まだまだ使える「女子寮と外人公舎の解体工事」については、それらを凍結してください。莫大な税金を使わずに、もっと安く、しかも貴重な自然環境も保持できる「既存建物の改修・増築の方法」で現地を整備されますよう、見直しをしてくださいますようお願い申し上げます。

             

理由1. 県が用意した緊急対応指針でとりあえず進行している、いわゆる「新音楽学部棟建設工事」は、ある大手設計事務所が、学内の一部教員と共同して、企画・立案を進めてきたもので学内での周知は無く、検討もされず、挙句の果ては実施設計の予算が議会で承認された後で、急遽作られた「施設整備ビジョン検討会」を通して意味付けをしている状況です。大学法人が県に提出したマスタープランの中の一部分を、緊急だからといってそのまま認めることになっています。これを認めるとキャンパスにどんな問題が残るかの説明が議会にはされておりません。全体計画が無く、行政の側で、これから起こる問題点の検討もないまま、本計画を認めてしまうことは、多大な未解決問題を抱え込むことになり、予想外の出費に追い込まれることになります。最終的には行政の責任が問われます。今の建物を直したり増築したりすれば済む話なのです。一部の先生の実績を重ねる手助けをすることに県民の莫大なお金を使っていいものでしょうか。是非、2005年2006年に県が取り組んだ、工事費用が少なくて済む、改築でなく改修の方法で計画を進めていただきたい。実際問題としては、延ばし延ばしにしてきた「現場の直しと学内の浄化および耐震補強(ニュージーランドの教訓)」を今すぐ実行するよう大学法人に対して指導していただきたいとお願いいたします。


理由2. 今、学内で問題となっている愛知県立芸術大学の女子寮を壊す件についてです。当初、県の学事振興課の方々から「女子寮は県の福利厚生施設にはあたらず、大学が使うつもりはないと言うから壊すことになった」と説明がありました。学校の担当教員は「県の行革大綱の職員の福利厚生施設なので、持てない」と言ったり、「これからは個室でないといけないし、天井が低くて使えないので新しい寮がほしい」と言ったり、「県が女子寮を福利厚生施設だと言ってきたので仕方なく新寮を作ったが、県は最近になって女子寮は福利厚生施設ではないと意見を変えてきた。」と説明したりして学生たちは惑わされています。何が本当なのか、問いただしていただきたいとお願いいたします。

      

  平成23年3月1日

 愛知県議会議長 殿 

緑豊かな愛知芸大のキャンパスを活かしていこう会

                                代表 近藤 高史

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